新しい年を迎えました。

比較的穏やかな年明けで、家族の皆さんとゆっくり過ごすことができた人も多かったかもしれません。
もっとも、3年生は共通テストを今週末に控えていることもあり、いつもとは違った気の引き締まる新年を迎えたことでしょう。
1、2年生にとっても、学年を締めくくり新しい学年に向けた大事な学期となりますので、目標をしっかりと定めて生活してほしいと思います。

3学期は学年の最後の学期で、これまでを振り返り、将来に向けた取り組みを考える時です。
皆さん個人としても、この一年の自分の生活を振り返り、これからの生き方を短期的・長期的に考えていく必要があります。
学校としても、振り返りとこれからを考える時期になっています。
このこともあって昨年末の12月には、生徒の皆さんに対する学校評価アンケートを行いました。
保護者の方の評価は今日までの実施ですので、集計はこれからになりますが、生徒の皆さんへのアンケート調査については、暫定的な集計ができていて、全体の状況や生徒の皆さんからもらった意見について、ざっと全体を見せてもらいました。
全体の印象として、生徒の皆さんは非常にまじめで前向きに生活していることがわかり、心強く思いました。
もちろん細かいことや個別のことを考えると、学校として改善すべき点がいろいろあると思いますが、ざっとした評価として、北高に入学してよかったと答えてくれた生徒の皆さんが8割を超えているなど、おおむね肯定的な評価が多かったように感じています。

そもそもという話になりますが、学校というのは、先生のものではありませんし、生徒の皆さんが受け身で生活する場でもありません。
学校は先生方をはじめとする職員と生徒の皆さんで一緒に作り上げていくものであり、ともに生活しながら目標に向けて取り組み、お互いに努力してよい環境を作っていくものだと思っています。
もちろん学校の運営は先生方を中心に行っていきますが、毎日の生活の中で積み上げていくものは、先生方や生徒の皆さんで一緒に作り上げることになります。
この生活の中で、ともに喜び共感したり、時に難しい課題にぶつかったりすれば一緒に対応して乗り切ることで、お互いが人間として成長していくものだと思います。
こうした中で、お互いによいところは評価しあい、改善が必要なところは改善に向けて努力する、そのお互いの取組が大切なのだと思います。
今回のアンケートでも、生徒の皆さんからの個別の意見をもらいました。
私としても、改善する点は改善しながら、北高がさらによい学校になるように取り組んでいきたいと思っています。

年末に、生徒の皆さんの活躍を感じることが色々あったのですが、2つほど紹介しておきます。
1つめは、松江市内の高校生でNPO法人を組織して、子どもの居場所作りに取り組んでいるという2年生の佐々木さんほかの皆さんが、全国の組織から表彰を受けたと報告に来てくれました。
子どもの居場所や高校生が勉強できるスペースを作りたいという思いを現実する取組を、もう何年も継続してくれています。
2つめは、年末に魅力化プラットフォームの岩本悠さんとやりとりしていたときに、「北高生がみらチャレで頑張っていましたよ」という話をいただき、12月31日にTSKで放送された特別番組を教えてもらいました。
YOU TUBEで番組を見ましたが、北高の3人の生徒たちが取り組んだプロジェクトが紹介されていていました。このほかにも北高から参加してくれた人がいました。
いずれも、単に勉強だけでなく、自分たちの夢を実現するために取り組んだものとして高く評価できるものだと思います。
学校での勉強はもちろん大事なのですが、このように学校を離れた活動や部活動などにおいて、教室ではできない経験を重ねていくことは非常に大切なことです。
自分の生活を振り返って、勉強以外の経験も充実させて、自分の生き方をよりよいものにできるように取り組んでもらえたらと思っています。

今日は学年最後の学期の初めにあたって、これまでの振り返りとこれからを考えることについて話をしました。
3年生はいよいよ今週末の共通テストに向けて、まずは体調を整えて万全の体制で迎えるよう調整してください。よい結果が出ることを祈っています。
それでは締めくくりの3学期が、すべての皆さんにとって充実したものになるよう期待しています。